Finsbury Park Last Night
「Finsbury Park Last Night」 2CD 録音:SBD/A+
Disc 1
1, Fuckin' In The Bushes
2, Hello
3, The Hindu Times
4, Hung In A Bad Place
5, Go Let It Out
6, Columbia
7, Morning Glory
8, Stop Crying Your Heart Out
9, Little By Little
10, D'You Know What I Mean ?
11, Cigarettes & Alcohol
12, Live Forever
13, Better Man
14, She's Electric (Noel)
Disc 2
15, Born On The Different Cloud
16, Acquiesce
17, Force Of Nature
18, Don't Look Back In Anger
19, Some Might Say
20, My Generation
今回ご紹介するブート、『Finsbury Park Last Night』は、数あるOasisのブートの中でもベストオブベストに挙げる人も多い超名盤ブートです。2002年の『Heathen Chemistry』リリースに伴う世界ツアーから、地元イギリスはロンドンのフィンズベリー・パークで7月5日〜7日の三日間行われたライブのうち、最終日7日の模様を地元FMラジオ曲のXFMが生放送した音源で収録してあります。 FMラジオ放送音源が元になっているので、高音質ステレオ・サウンドボード音源で、ブート初心者の方でもとても聴きやすいです。
ではこのブートが何故ここまで人気になったか。いくつか理由があると思います。自分は以下の3点かなぁと。
①高音質サウンドボード音源
②オーディエンスの大歓声が聴こえるミックスとなっており、彼らの大合唱を聴くことが出来る。まるでサッカースタジアムにいる感覚
③セットリストが当時の彼らのキャリアからまんべんなく選ばれているため、バラエティに富んでいる
特に②は本当にすごいです。入場SEである1曲目から、ライブ終了後に会場に流されたWonderwallのスタジオ音源までひたすらファンの大興奮&大合唱を聴くことが出来ます。当時の新曲である「The Hindu Times」や「Stop Crying Your Heart Out」、「Little By Little」でもとにかくシンガロングが続きます。「Some Might Say」では、イントロのギターフレーズでそのままシンガロングが起きています笑 Oasisというバンドがいかに愛されているかということでしょうかね笑
演奏の方もかなり盤石だと思います。元々ゲムとアンディの演奏技術はボーンヘッドやギグジーより高いですから、途中加入から2年も経ってこなれてきていますし、バンドにとっての母国(しかも首都)での演奏ですから悪いはずがありません笑 リアムのボーカルは3日間連続の最終日ということでかなり疲れが感じられており、一部の曲の高音パートを歌えていませんが、そんなことなんのその。会場の圧倒的な盛り上がりとノエルの時折のフォローでそれを乗り越えていきます。
ではマイナスポイントになりうるところはどこか。上述したリアムの調子の悪さを除くと以下の3点ほどかなぁと。それほど大きな欠点ではなかったり、どうしようもないものもありますが。
①ラジオ生放送音源をほぼそのまま収録しているため、曲間でジングルやラジオDJのトークが少しだけ入っている。これらのほとんどがバンドの演奏にはかぶっていないが、「Born On The Different Cloud」のみ、イントロにDJのトークが少しかぶってしまっている。また、「Don't Look Back In Anger」はイントロのピアノが少しだけ欠けており、フェードインで始まる。これは元の生放送時の中継切り替えが原因でそうなったのか、ブート業者が何かしたのか、原因は不明。
②かなりの高音質サウンドボードだが、欲を言えばもう少し低音が欲しい。中音〜高温に対して低音が少し弱い。
③現在、めちゃくちゃ入手が困難らしい
ざっとよく言われる点で自分もそうだなぁと思うのはこれらの3つですね。ただまぁ①はどうしようもないですし(完全にDJトークをカットすると曲間がかなり削られてしまいますし、「Born On The Different Cloud」もイントロがカットされてしまうことになります)、②にかんしても、完全なスカスカというわけではないので、聴いていてストレスが溜まるわけではありません。
一番の問題は③ですかねぇ・・・。Oasisが解散してからというものの、Oasisブートのリリース量はめちゃめちゃ減ってしまった印象ですが、このブートも今まで何度も再発されながら即売り切れ、現在は再プレスされていません。中古盤などにはかなりのお値段がついてるらしいですし・・・。現在はPolar Bearという別レーベルが同公演を『Get Up When I Am Down」というタイトルでリリースしており、そちらの方が入手が容易と思われます。ただ、このタイトルは左右のチャンネルが逆になってしまっていたり、ジングルやDJトークをカットする選択をした結果、「Born On The Different Cloud」のイントロが欠けている欠点を抱えています。
『Finsbury Park Last Night』のレビューに戻りましょう。ライブそのものは、まさに「Oasisらしい」、彼らの良さがぎっちり詰まったライブだと思います。高いお金払って中古盤を入手する価値は十分にあると言い切れるブートです。見つけたら即購入されることを強くオススメしておきます笑
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