Nassau Coliseum 1988

Nassau Coliseum 1988」  4CD  録音:SBD/A+

Disc 1 (Disc 3までNassau Coliseum,Uniondale,NY,USA, 20st August 1988)

1, Shine On You Crazy Diamond

2, Signs Of Life

3, Learning To Fly

4, Dave MC

5, Yet Another Movie

6, Round And Round

7, A New Machine (Part Ⅰ)

8, A Terminal Frost

9, A New Machine (Part Ⅱ)

10, Sorrow

11, The Dogs Of War

12, On The Turning Away


Disc 2

1, One Of These Days

2, Time

3, On The Run

4, The Great Gig In The Sky

5, Wish You Were Here

6, Welcome To The Machine

7, Us And Them

8, Money

9, Another Brick In The Wall (Part Ⅱ)

10, Comfortably Numb


Disc 3

1, Encore Applause

2, One Slip

3, Run Like Hell


Disc 4 (Nassau Coliseum,Uniondale,NY,USA, 21st August 1988)

1, Shine On You Crazy Diamond

2, Signs Of Life

3, Learning To Fly

4, Dave MC

5, Yet Another Movie

6, Round And Round

7, A New Machine (Part Ⅰ)

8, A Terminal Frost

9, A New Machine (Part Ⅱ)

10, Sorrow

11, The Dogs Of War

12, On The Turning Away


今回ご紹介するのは、Pink Floydの歴史の中でもあまり光が当たらない時代、すなわちRoger Waters脱退後のフロイドの中から、1987年にリリースされた『Momentary Lapse Of Reason(邦題:『鬱』)』に伴うツアーを収録したブートになります。ロジャー脱退後のフロイドは、相変わらずセールスはバカ売れしたものの、曲や歌詞にそれまであった独特の暗さやシニカルさ、深みが失われ、ただただ壮大なサウンドを展開しているだけというイメージが持たれています。僕も実際そのように考えていますが、ライブとなるとやはりそこは腐ってもPink Floyd、「音と光の洪水」と表現されたステージは、かなり評価が高かったようですね。

今作はそんなツアーから、1988年10月20日と21日に行われたニューヨーク州ナッソー・コロシアム公演を超高音質サウンドボード音源で収録したブートになります。Disc 1〜3に20日の演奏を完全収録し、Disc 4に21日の第一部の演奏を収録してあります。以下がこのブートを作った業者(Sigmaレーベル)の説明文です↓


「好評Sigmaレーベルから今年最初のピンク・フロイドの新作が登場です! バンドの歴史に終止符が打たれた去年2014年はフロイドファンにとって節目の年だったと思います。しかしその歴史が閉じられたからこそ残された音源の再考察と整理、そして既発盤の完璧なブラッシュアップによるアーカイヴ化の作業が今後本格的に始まると言っても過言ではないでしょう。そんなフロイドにとって今年2015年は1988年の『鬱』発表からちょうど25周年というメモリアル・イヤーを迎えている訳ですが、これを基点にSigmaレーベルが2015年最初のフロイド新作として発表するのが1988年8月のナッソー・コロシアム、即ち公式盤『光〜パーフェクト・ライヴ!』にも部分的に音源が使用されたニューヨーク連続5公演の2日目、8月20日の飛躍的なアッパー版です。この音源は元々2013年にウルフギャング・ヴォウルトにてネット上にアップされた音源で、関係者流出のステレオ・サウンドボード録音の完全収録版でした。もともと公式用の流出音源ですからそのクオリティは目を見張るものがあり、当Sigmaからも2013年に『DELICATE SOUND IN NEW YORK (Sigma 95)』としてリリースされ、同音源の決定版として大きな反響を得ました。しかしこのたび海外のマニアがこの元音源を根本から見直して調整を加えたものが発表され話題となり、それを元に当Sigmaレーベルが更に徹底的な精査と調整を加えた事で公式盤顔負けのアッパー版に仕上げました。本盤はその新バージョンの88年ナッソー・コロシアムを収録しているのです!!

具体的な変更点は幾つかありますが、まず第一に『DELICATE SOUND IN NEW YORK (※以降、"既発盤"とします)』ではどこか音像の幅が閉じた硬めの印象があった音色を、開放感のある自然なサウンドボード(※以降、"SBD")の音質に変貌させてある事でしょう。またピッチの厳密な再補正とステレオのフィールド調整によって演奏音の近さも向上しており、各楽器や歌声の出音が一歩前に出ているのが容易に御確認戴けます。更にトピックスなのは、既発盤の「Money」1分45秒付近に存在した楽音の欠落が今回の新バージョンには無く、ノーカットで収録されている点です。これは本タイトルの大きなアドヴァンテージと言えるでしょう。また低音を軽減する事でメリハリをつける自然な処理を施し、数か所で発見されたカット・ノイズ箇所も考え得る限りの修正を行いましたので、現状でこれ以上はまず考えられない最終版に相応しい仕上がりになっています。この他もディスク4に翌8月21日の同会場ライヴより、ショウ第1部のSBD音源をリマスター収録してあります。こちらもウルフギャング・ヴォウルト発表の音源に比べメリハリのある鮮明なサウンドに仕上げているだけでなく、その元音源に存在した「Sorrow」5分47秒付からの欠落部分(※約20秒間もある大幅な欠落)を前日公演のSBD録音(本ディスク1-【10】の該当部分)から補填し、ノンストップで問題無く聴けるよう丁寧なトリートメントを施してあります。ディスク1〜3で88年のベストライヴとも言えるニューヨーク公演のひとつが完璧な姿で蘇っただけでなく、ディスク4で翌日の公演と聴き比べる事により当時のツアーファイナルの模様が時系列で変化を追える様になっており、まさに2015年『鬱』リリースから25周年に相応しい" パーフェクト! "な新タイトルとなっているのです!!

それではリニューアルされた各ディスクをざっと御紹介しましょう。ディスク1冒頭「Shine On You...」では立ち上がりから圧倒的な透明感とスケール感が広がります。たっぷり間を置いて入れてくる主題の4音階、即ち4分11秒から入るギターサウンドにも更なる芯が入り、そのエコー感や残響の豊かさがこれまで以上に芳醇な音色で出ている事が序盤からハッキリ分かると思います。「Signs Of Life」は公式盤『光〜パーフェクト・ライヴ!』には未収録(※ビデオ版には収録)のものですが、導入となる水の跳ねる音や櫂が軋む音は明らかに既発タイトルよりも近く鮮明に聴こえ、その奥から厳かに立ち上がってくるキーボードの音色も驚きのレンジを伴って出音致します。この上質なサウンドを維持したまま「Learning To Fly」が始まりますが、リニューアルされた2015年版の音でその創意に充ちた演奏に触れると確実に鳥肌が立つこと請け合いです。既発で聴けたサウンドも素晴らしいものでしたが、ここでは更にその上を行くミラクル・サウンドが実現しているのです。厳しさと美しさが同居する「Sorrow」も洞察力に富んだ演奏が一新された高解像サウンドとして耳に届き、感性を鷲掴みにされるその音像に圧倒されるに違いありません。一方「The Dogs Of War」は犬の鳴き声や観客の歓声の中、既発盤より2歩・3歩グッと浮き出た演奏音が完璧な音像で立ち上がり、タフな演奏が映像的なイメージで進行してゆきます。この曲は既発盤ではもう少し平坦な印象があるのですが、今回の本作では浮き上がるサウンドの立体感と解像度が確実に上がっており、センターで絶唱するギルモアと左チャンネルから入るコーラス隊の声のブレンド感、それを盛り立てるバックの鉄壁な演奏をこれまで以上に噛み締めて戴ける筈です。「On The Turning Away」では息を呑むほど美しく震えるギルモアの歌声と、そのギターの響きが会場に深く染み込んでゆく様子を御実感下さい。既発盤も良好な音像で記録されていましたが、しかしアッパー版の本作ではもはや旋律や響きを超えて空気の振動を操っているとしか形容出来ず、ここは本音源のサウンドの威力を強くお感じ戴けるシーンとなっています。

ショウ第2部となるディスク2の「One Of These Days」は、曲が大きく動く5分29秒からが注目です。サウンドのメリハリがそのまま曲表現の抑揚感と直結する印象が更に濃く出ており、聴き慣れたこの日の演奏により深く入ってゆけるでしょう。同様に「Time」もギターとキーボードの浮き立ちがこれまで以上にダイナミックに響き渡り、そのサウンドが音域一杯に広がる様子は驚異的です。「The Great Gig In The Sky」ではこの録音の特徴として1分04秒〜2分23秒付近に入る女性ボーカルが録音上オフになっていますが(※既発盤も同様。恐らくエンジニアのミスでしょう)、その反作用としてバンド演奏音の輪郭がこれまで以上の鮮明さで追えるのが嬉しいポイントです。「Wish You Were Here」は公式盤『光〜パーフェクト・ライヴ!』にも使用されたテイクですが、ここではギルモアとレンウィックが奏でるツインギターが潤いのあるサウンドで出音し、優しく丁寧に綴られる美しい音づくりが公式盤さながらの響きで耳に届きます。「Welcome To The Machine」では導入SE音に続いてジャーン!と入ってくるアンサンブル(1分44秒〜)の鮮やかな音色に度肝を抜かれるでしょう。随所で入るシンセの装飾音もウルトラクリアーに飛び出し、しかもこれまで聴けた既発の音よりも間近な音でそれが飛び交い続ける為、音像から受ける興奮はひとしおです。また中盤インスト部分の即興パートも興味深いですし、曲後半で顕著なレンウィックとギルモアの質感が違うギターの響きの差も驚くべき解像度で再生されますので、その様子も是非御注目下さい。「Us And Them」は一新されたアンサンブル全体の音色も素晴らしいのですが、歌唱が止んだ後に入ってくるピアノ、サックス、ギターにそれぞれスポットが当たってゆくシーン(※4分20秒〜5分47秒)が特に聴きどころです。これら3つの楽器が解像度の高い音色で対話しつつ、音楽が終盤へ向かってダイナミックに浮上してゆく様子は強烈な印象を放っています。「Money」は既発盤の1分45秒付近に存在した楽音の欠落がきっちり補填され、本作では12分間ノンストップ・ノーカットで聴き通せる様になっています。ここは既発盤最大の弱点でもあったので、収録内容のリニューアル感を大きく実感して戴けるでしょう。これに加え、中盤に挿入されたベースソロやその周囲で周期的に入るコーラス、そしてサックスとドラムの細かい仕事振りも1ランク上の音像で蘇っています。「Comfortably Numb」は、ギルモアが音色を惹き立てる巧みさをアッパー感際立つこの音像から改めてお感じ戴けると思います。これまで以上に雑味の無いナチュラルな響きが耳を潤し、深い洞察力に富んだ演奏が耳元一杯に展開してゆく様子をじっくり御堪能下さい。アンコールとなるディスク3ではまず「One Slip」で各楽器とコーラスが見事に融合した一体感ある音像が既発盤より透明感の高い1ランク上の質感で迫ってきます。「Run Like Hell」も疾走感に充ちた音の瞬発力が極上の音で溢れ出し、曲中にある各ボーカルラインの特徴的な掛け合いも過去最高の瑞々しい音で出音するのを御確認戴けるでしょう。

ディスク4は冒頭でも書いた通り、ディスク1〜3の翌日に同会場で行われた公演のショウ前半・第一部です。「Shine On You...」では前日同様に溜めと空間性を効かせた演奏となっていますが、ボーカルとコーラスが浮き立つ音像なのでサウンドから受ける印象が随分違っているのがお分り戴けるでしょう。「Learning To Fly」では前日のパフォーマンスとは微妙なニュアンスの違いを感じ取れると思います。表面的には似ていますが、しかしギルモアの歌い方に前日以上の優しさと情感があり、鋭いリードギターの入れ方(※レンウィックのリード。御存知の通りこの曲ではギルモアはリズムギターを弾いています)もギルモアのそれに寄せて奥の深い部分をいじった様な、潜在的な変化が感じられる筈です。背後のアンサンブルも聴きモノで、そちらに焦点を合わせて聴いていると細かいキーボードの装飾音や打音表現のフック感、時折目立つ音でアタックの音を入れているベースやサックスの流れなども克明に聴いて取れますので、それも是非チェックしてみて下さい。「Yet Another Movie」もまたサウンドに質の高い空間性と奥行きがあり、曲が持つ重苦しいイメージとそこからの解放感を存分に堪能出来る仕上がりです。一方「Sorrow」はウルフギャング・ヴォウルトの元音源には音の欠落が約20秒間に渡って生じていましたが、本ディスクではこれを前日の演奏(※ディスク1-【10】の該当部分)を補填することで、全く違和感無くノンストップで聴き通せるように仕立ててあります。ギルモア奏でるギターの力強い響きが音楽の推進力をグイグイ押し上げてゆく様子を、ストレスの無い無いフル尺版で存分にお愉しみ下さい。「On The Turning Away」は音が真っ直ぐこちらへぶつかってくる直球サウンドが魅力です。3分03秒付近から始まる展開部での、右チャンネルから上方へ回り込む様に去来するドラムの打音やギター(これは恐らくレンウィック)の質感高い音色、そして驚嘆に値する超高解像度の鋭い音像は必聴でしょう。

恐らく本作を聴いて誰もがお感じになるであろう事は、当時のライン録音が現在の最新機材と優秀なイコライズ技術で整えられると、音質や音楽はこうまで違って聴こえるものかという点です。曲というよりは音楽そのものの推進力が高まる興奮がそこかしこに散見され、こんなにも切なく、真っ直ぐ前を向いたエネルギーが88年のフロイドにあった事に改めて驚いて戴けるでしょう。本作はそれを確かな手応えで受け取れる自信作と言っても過言ではありません。活動の歴史を閉じてもフロイドの音源から私達が学べることはまだまだ沢山あり、本作はそれに音質面から気付かせてくれるアッパー版タイトルなのです。今週末、2015年最初にSigmaレーベルがお届けする本作で是非この88年の熱いエネルギーを御体験下さい。ナンバリングステッカー付き完全限定プレスCD4枚組で、2015年のSigmaレーベルがいよいよ始動します!!」


まず、業者の宣伝文にもありますが、メインとなっている20日のライブは、公式ライブ盤『光〜PERFECT LIVE!(Delicate Sound Of Thunder)』にも部分的にテイクが採用された日になります。そのためか、いつも以上にまとまった、質の高いムラのない演奏を繰り広げています(逆に言えばロジャー在籍時のどうなるか予測がつかないライブ展開は影を潜めているという事にもなりますが)。そしてこのツアーは公式ライブ盤リリースが最初から決まっていたためか、やたらと流出サウンドボード音源の数が他のツアーに比べて多く、この日も昔から定番の超高音質音源として知られてきました。


では、オフィシャルライブ盤が存在するにもかかわらず今回のブートが価値があるのか?それは結局以下の2点かなぁと個人的には思っています。

①オフィシャルライブ盤は一日まるごと完全収録したものではなく、様々な別ライブからのつまみ食いで1つのライブを構成している

②同公演を収録した既発盤は、たしかに音は良いが、いかにも流出サウンドボードといった質感で、臨場感があまりなく、ステレオ収録ではあるものの音にも広がりがなかった。


①はいわずもがなというところですね。やはりマニアとしては1つのライブを完全収録しているものを聴きたいものです。もちろんオフィシャルの力はすさまじいので必ずしもオフィシャルライブ盤を否定するものではありませんが。


そして肝心なのは②。僕は今回のブートの音源を初めて聴いた時ぶったまげました。本当にこのままオフィシャルリリースできるような音の厚みと臨場感がそこにあったからです。実は自分が同公演を収録したブートを入手したのは今回が初めてありません。海外のレーベルであるGodfatherレーベルがリリースした『Another Movie In Long Island』を持っているのですが、それはたしかに音はめちゃめちゃ良いステレオサウンドボード音源なものの、リバーブがほとんどかかっておらず、オーディエンスの臨場感や音の厚みも乏しかったので、ただでさえなかなか食指が伸びないロジャー脱退後のフロイドのライブ音源なわけですから、流出サウンドボード音源感が強いその音の傾向を理由として、自分の中で愛聴盤になりませんでした。

しかし今回のリマスター効果は本当に凄まじいです。臨場感がグッと上がっており、音の厚みもアップ、既発盤にあった閉塞感のある音の傾向はなくなり、業者の宣伝文にもあるように、音の「開放感のある自然なサウンドボード」音源に生まれ変わっています。しかもそれらのリマスター効果に無理矢理感が全く感じられないのがすごいです。オフィシャルでなくても、業者やマニアの執念ってすごいなと感じました笑

たとえば、既発盤ですと「A New Machine Part I」頭におけるギルモアの「アアァー!」というボーカルにエフェクトや臨場感が聴こえず、元々少し音を外してしまっていたこともあってそごく浮いて聴こえていたんですよね。どんなに頭から良い感じに聴きこんでいてもそこで「流出だなぁ」という実感が湧いてきちゃってたんですね笑

ただ今回は、ボーカルのエフェクトが少し強められ、盛り上がりの様子も分かりやすくなっているため、今まで感じていた同箇所での違和感はかなり軽減されました笑

ボーカル以外にも、一曲目の「Shine On You Crazy Diamond」を聴けばすぐに分かりますが、ギターやサックス、ドラムの音の鮮度が圧倒的に上昇しています。オフィシャルライブ盤だよ、と嘘をついても全く違和感のないレベルです。お見事!まさに職人芸ですな。


ではマイナス点はあるのか?ということですが、どうしようもなかったんだろうなという点がいくつかあります。まず、On The Runですが、大したことではないのですが、左チャンネルの後ろでずっと鳴って目立っているシーケンス音が控えめです。これには一瞬違和感を覚えましたが、On The Runという特殊な音の構造の曲を考えると仕方なかったんだろうなぁと思います。やり過ぎ感の感じられる無理なイコライジングは良くないですからね。

二点目は、The Great Gig In The Skyの女性コーラス。業者の説明文にもありますが、途中から中央で聴こえるようになりますが、それまで全く聴こえません。どうやら当日現場にいたエンジニアがその箇所のみ録音できていなかったようですね。もうそれはしょうがないです笑


続いて21日について。こちらの方は当時の新作『Momentary Lapse Of Reason(邦題:『鬱』)』からの曲がメインを占める第一部のみを収録してあります。こちらもかなり高音質なサウンドボード音源ですが、音の傾向はかつて20日を収録していた既発ブートに少しだけ似ており、臨場感に満ちた音源というよりは、閉じた傾向にある落ち着いた感じのステレオサウンドボード音源です。ドラムやパーカッションが聴き手に近いというか、耳のすぐそばで鳴っている音場になっているので、普段は意識しないそれらの楽器の曲中での細かいフレーズが分かりやすく聴き取れるのが魅力の1つでしょう。また左右から聴こえる女性コーラスもかなり聴き手に近く、リバーヴ感が少ないぶん、些細な事ではありますが、コーラスにしては若干違和感を感じるかもしれません。そして、「Sorrow」は聴いていてどこか気づかなかったのですが、宣伝文によるとどうやら一部欠落があり、それを20日の音源から補填している箇所があるようですね。具体的に気づいたら追記したいと思います。


とまあ、色々書いてきましたが、「ロジャー脱退後のフロイドにはあんま興味ねえけど、とりあえず1987~89年のツアーの音源一個ちゃんと持っておきたい」って人にはまさにうってつけ。リマスター盤とはいえ、既発盤を一気に一蹴できるクオリティは持っていると思います。21日の音源も付いているのでお得感もあるでしょう。オフィシャル級とはまさにこの事。オススメです!




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